東京に積もった雪は、溶けていきました。雪の日に出合った光景が目に焼き付いています。迷い犬の柴犬は、雪やこんこの歌詞のまま。

空き地に積もった雪に喜んで駆け回る様子は、まるで2.3歳の子どもがはしゃいでいるように可愛らしくて。小さな身体のどこにそんなエネルギーがあるのか、どんどんと違うところへ駆けていきます。買い物袋を携えた私は、ついていくのがやっとでした。どのくらいそのワンちゃんを見守っていたでしょう。通報で駆けつけてくださった警察官のおふたりに、抱きかかえられたワンコ。そのあと、無事に飼い主さまに引き取られたと聞いてほっとしています。きっと我が子同然に愛情を注がれて暮らすワンコ。雪の日の、心がふかふかする思い出になりました。