「ショートケーキは背中から」その3。
2024.09.03
平野紗季子著「ショートケーキは背中から」を読んで、その3。
まだ訪れたことのないところでの食事風景は、その国の文化やムードを想像するにはもってこい。マスメディアから受けた先入観を、すっぱり拭い去るくらいの力がある。
エゴマの醬油漬けがごはんのおかずに最高だとは思いもよらなかった。いつかそこへ、自分が行くことがあったら、その文章の1節を思い出して味わい直すのもきっと楽しい。有名店だけじゃない、小さな個人店や田舎のチェーン店にも足を運んで味わった備忘録。
同時にまた、「いつもはいつまでもじゃない」を思い出すのでした。どんな名店も、ひとがすべて。永遠なんてどこにもないから、思い立ったが吉日なのです。