街路樹の紅葉がすすんで、
歩いていても目にたのしい色が飛び込んでまいります。
あんなにもイキイキと鮮やかな緑なす木々が
あるものは炎のように燃える紅色に、
またあるものは黄金色に染まっては散る。
自然の色は、なんて美しいのでしょう。
いますこし、この色々をたのしみ
そしてまもなく、白の世界へ。
・・・・・
冬はつとめて。
雪の降りたるは言ふべきにもあらず、
霜のいと白きも、またさらでもいと寒きに、
火など急ぎおこして、炭持てわたるも、いとつきづきし。
昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、
火桶の火も、白い灰がちになりてわろし。
・・・・・