耳にはまぶたがないから。
2014.12.05
まぶたを閉じれば、
見たくないものは見ないでいられる。
いま読んでいる小説にあった印象的なことばでございます。
ひとは、見たいものだけを見て生きていると。
そうなのかもしれません。
時折り報道される世界の窮状や、
目を覆いたくなるようなニュース映像を
わたし自身避けているから。
だから、耳にはまぶたがないのでしょうか。
耳から入る絶え間の無い音や気配が、
時に、危険を察知したり、
背後の様子を感じたり。
目から入る情報を補完してくれていて。
鳥の声
風が木の葉を揺らす音
落ち葉の上を歩く音
雨が屋根にあたる音
信号や、踏切、救急車などの信号音
‥等
こうしてあげていたら、
聴こえていることに感謝したくなりました。
そう、ひとにお話しできるのも、
聴こえるからですね。
耳にはまぶたがないから、
呼びかけにも、応えてくれる。
写真はネットより。