読書サロン「空にまつわるシリーズ」第一回を終了。
2015.09.10
雨が朝から降り続く、悪天候の昨日に
お申込みくださいました方すべてもれなくご参加いただけて
無事に、第一回目の読書サロンを終了することができました。
ここに改めて、みなさまに感謝申し上げます。
ほんとうにありがとうございました。
ヒロイヨミ社 山元伸子さんの上質なフィルターを通して選ばれた詩歌やことばを、
みなさま、思い思いのご感想を添えてくださいました。
自分では、出遭うことのなかった詩歌に触れ、
こうして言葉を掛け合うひとときは、いつもながらなんていい時間だろうと思います。
粒粒 川瀬知代さんの「樹」をイメージしたプレートごはんも、
食感の違いや素材の持つ味わいを、
ちょうど秋色のような組み合わせで堪能することができました。
次回は、12月9日(水)19時~「星」をテーマに開きます。
厚い雲の向こうには、いついつまでも満天の星が輝いていることを
想いながら、読みましょう。
ここに、珠玉の一篇を。
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「天領」 多田智満子
朝 起きてみると
木がすこしふとったではないか
きのうときょうのあいだの賞むべき誤差
すべての関節はゆるめられた
窓をあけると山なみの波動がひろがる
山ふところからころがり出る猪の仔たち
そう 天領ということばがあったな
聴診器を首にひっかけて
樹液の鼓動を聴きに出かける
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