「健さん」を観て懐かしむ。
2016.09.12
2014年にその生涯を閉じられた俳優、高倉健さんの映画「健さん」を
観てまいりました。
国内外20人以上の証言により、
人間・高倉健の美学に迫る、初のドキュメンタリー映画。
マイケル・ダグラスの語る「ブラックレイン」での健さん
ジョン・ウーの語る「君よ憤怒の河を渉れ」の健さん
山田洋次監督の語る「幸せの黄色いハンカチ」の健さん
などなど、
昭和の大スター「高倉健」を浮き彫りにする
正直なことばをたくさん聴くことができました。
わたしは、任侠映画の健さんを観たことがありません。
最初は、「幸せの黄色いハンカチ」だったでしょうか
その後、「野性の証明」「駅」「八甲田山」「あうん」「ブラックレイン」「南極物語」等など
スクリーンに映る高倉健を観たくて、劇場に通ったことを思い出します。
健さんが答えるインタビューの中で、
愛用する腕時計の裏に彫ったことばのエピソードが
印象に残っています。
“寒青(かんせい)”
漢詩にあることばで、冬の松を表すそうです。
(冬のどんなに厳しい環境にあっても、松は葉を青々とたたえながら生きている)
健さんなら、この言葉にも深い考えを持っていらっしゃったのでしょう。
心から感謝をこめて