声の灯台、雑感。
2021.10.27
声の灯台が終わると、全身の血流がよくなり、指先にまで酸素がいきわたっている。
ほんの一瞬でも、無心だった時間があって、脳がリフレッシュできたと喜んでいるのが分かるのです。
朝起きてから眠りにつくまで、常になにかを考えている。
朝ごはん何にしようかな、から始まって、コロナの新規感染者数はなぜ急に減ったのか。年末は帰省するから準備しなくちゃ等々など。話すまでもない些細なことから、話せない秘密も危険な思考も挑戦も、起きている間、常に何かを考えている。たまには、何も考えずに焚火を眺めたりすればいいと思うのだが、結局、いまも何かを考えている。
それが一瞬だったとしても、頭のなかを真っ白に、無心になれる時間がこの時間なのだ。
ほかのひとと一緒に、ただ声を重ねるこの時間。
ただ、あいうえおと音に出すだけの発声も、何度か続けていくうちに、振動は全身に伝わっていた。
ただ声を出す。何も考えずにいつの間にか無心になって声を出す。
自分の声を、重なり合った複数の声のなかで探しながら出し続けると、声が溶け合う瞬間も心地よく
脳内に溜まった澱をきれいに洗い流せたような、心地よさが残るのだった。
声の灯台は、声をただ遠くまで出す。
大きな声で叫ぶではなく、ささやく声でさえ遠くまで届くように出す。
次回は、新年1月25日(火曜)あさ10時~開催いたします。