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文字とことばのデザインユニット 二歩+東京大学奇術愛好会+アヒルの空/ワークショップ22

2014.12.08

お肌だけでなく、こころも休憩できるところになれたら…という想いから、

月に一度、ワークショップを開催しています。

素敵な作家さんとのひとときを、おくつろぎください。

vol.22 「手品師と、いつの間にか仕掛けられる〝幸せないたずら〟。」

東京藝術大学で教べんをとられる

佐藤雅彦さんの著書「考えの整頓」の中に、

〝幸せないたずら〟という一節がございます。

 

・・・・・

実は、私はこの「Pro(未来に)+ject(投げかける)」の

楽しさと大切さをみんなに伝えたくて、

『幸せないたずら(仮称)』という書籍を、以前ひそかに構想していたことがある。

 

その本には、例えば、読者と想定している子供たちに対して、

次のような楽しい未来へのいたずらの提案が載せられている。

 

『お父さんの背広が入っているタンスをそっと開けて、

どれかの背広の胸ポケットにメモカードを入れておこう。

そのカードには、お父さんへのメッセージやお願いを書いておこう。

お父さんがそれを見るのはいつのことかわからないけど、

いつか見てくれることを期待して、

そのワクワクをそっと自分の胸にしまっておこう。』

 

ある朝、ひとりのサラリーマンがぎゅうぎゅうの満員電車でまいっている時、

ふと自分の胸ポケットに見覚えのない固いカードがあるのを見つける。

狭い車内でそっと、それを取り出すと、

たどたどしい字でたどたどしい文章が書いてある。

「おとうさん、こんど、やきにくいこうよ、さいきん、いってないよ。」

 

この未来に向けてのいたずらは、幸せの時限爆弾でもある。

・・・・・

 

わたしはこのくだりが大好きで、

この後はきっと、近所の焼肉屋さんに

みんなで出かけているに違いないとさえ思うのです。

 

この、少し先の未来に向けて、幸せの時限爆弾を仕掛けることを、

今回のワークショップで体験いたします。

二歩さん、東京大学奇術愛好会の方とご一緒に

〝幸せないたずら〟の下ごしらえをいたしましょう。

 

そう、それはいつの間にしていたんだろうと

たいせつなあのひとを驚かせる幸せの時限爆弾を。

 

その驚きは、手品をみるときのそれに似ているようで、

 

だって、手品師は

無いと思っていたものをひょいと出してみたり

さっきまで黒かったはずのカードを、目の前で赤に変えてみたり

ものの見事に思い込みを打ち破り、

驚きをくれるから。

 

序盤は、まず、手品の鑑賞。

いつの間にか仕掛けられたその魔法を

たっぷり味わいたのしみましょう。

 

(写真は東京大学奇術愛好会サイトより。イメージとして)

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そして、本番。

頭に浮かぶたいせつなひとへ、

いつの間にか仕掛ける〝幸せないたずら〟を

オリジナルのワークシートに沿って

みなさまそれぞれで考えていきます。

 

締めくくりは、ティータイム。

この日は、フランスの伝統菓子「ガレットデロワ」を

アヒルの空さんに特別なものでご用意いただけます。

 

ガレットデロワ。

ホールに焼かれたパイに、アーモンドクリームを挟んだ焼き菓子。

中に、ひとつだけフェーヴと言う陶製の小さな人形が隠されていて。

公現節(1月6日)に家族で切り分けて食べ、

フェーヴが当たった人は王冠を被り、

祝福を受け、幸運が1年間継続するといわれるフランスの焼き菓子。

 

さあ、誰に、〝フェーヴ〟が当たるのでしょう。

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〝幸せないたずら〟企みをメモするための用紙

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〝幸せないたずら〟のためのカード

itazura_card[1]

 

 

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日時:1月18日(日)

・ワークショップ 14:00~15:30 定員6名(残2席)

・参加費 おひとり3,000円(税込) お茶とトクベツなケーキ

・お申込み contact@bihadasora.com

※おなまえ、ご連絡先アドレスと携帯番号、1/18の会と明記の上、

メールにてお申込みください。

※先着順にて受付しご本人様へメールにてご連絡/報告申し上げます。

(ご返信は、一営業日中には必ずお返しいたします。

tateyama@bihadasora.comからのメールを受信

できるようにご設定おねがいいたします。)

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二歩/にほ
星功基と西村祐貴による文字とことばのデザインユニット。

星功基 / Koki Hoshi
2007年 慶応義塾大学環境情報学部卒(佐藤雅彦研究室所属)
2012年 秋より個人表現活動をはじめる。
(CREATIVE LANGUAGE オンラインショップ にて、
『もじ』『moji』小冊子(α版)を販売中です。)

西村祐貴 / Yuuki Nishimura
イラストレーター/ことばにまつわる表現活動を行う。
2009年 多摩美術大学美術学部情報デザイン学科卒
2012年 第22回紙わざ大賞入選。
2012年 Asia Digital Art Award 2012 エンターテインメント部門入賞。
URL:http://www.nishimurayuuki.com

niho_prof

 

東京大学奇術愛好会/五味悠介

東京大学奇術愛好会所属。

テーブルマジック代表を経て、現在は同サークルの課外公演を担当。

「ぼく、これ面白いと思うんだけど、きみは?」をモットーに、

幼稚園生向けのキッズマジックからバーマジックまでこなす。

http://www.ut-magic.org/

 

アヒルの空

バリスタでもあるシェフとパティシエールでもあるマダム。

料理、デザートそして最後のコーヒーまでしっかり楽しめるカフェレストラン。

マダムはガレット・デ・ロワでも有名なパティシエ・シマで修行。