新しい扉が開くとき。
2015.08.17
はじめて、作家原田マハの作品を読みました
夫に薦められたのがきっかけで、短篇集「さいはての彼女」を。
裏表紙にはこう書かれています。
《25歳で起業した敏腕若手女性社長の鈴木涼香。
猛烈に頑張ったおかげで会社は順調に成長したものの結婚とは縁遠く、
絶大な信頼を寄せていた秘書の高見沢さえも会社を去るという。
失意のままで書けた一人旅のチケットは行き先違いで、
沖縄で優雅なヴァカンスと決め込んだつもりが、なぜか女満別?
だが、予想外の出遭いが、こわばった涼香の心をほぐしていく。
ひとは何度でも立ち上がれる。
再生をテーマにした、珠玉の短編集。》
傲慢な小金持ちの鈴木涼香の立ち振る舞いは見るに堪えず、
最北端の風景だけが救いのような序盤に、
颯爽と現れた彼女のおかげですぐにのめり込み、
最後はまるで涼香になったかのように
溢れる涙が止まりませんでした。
この世界には、どれほどの文学、音楽が生まれているのでしょう。
短い一生の中で、とてもすべてに触れることはかないません。
時にこうして、自分では選ばないものを手にとってみると
新鮮な感動を味わうこともあるのですね。
この秋に向け、ソラはふたつのイベントを開きます。
お席、まだございますので、どうぞいらしてくださいませ。
まだ見ぬ新しい扉が開けるかも…しれません。
9月9日(水)19時~ソラの読書サロン
ヒロイヨミ社 山元伸子さんの選ぶ詩歌やことば。
粒粒 川瀬知代さんのとびきりごはんで舌鼓。
ハチマクラ 宝箱のようなお店の中からおまかせのお土産を。
くわしくは http://bihadasora.com/archives/10884
9月13日(日)14時~アコースティックライブ
paniyolo ニューアルバム「たまのこと」を中心にした
アコースティックギターのライブコンサートを開きます。
雨と休日 寺田俊彦さんのトークショーと、
+coffee 挽き立て淹れたてのドリップ珈琲をどうぞ。