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柴田元幸責任編集「人生の意味号」

2016.03.11

モンキービジネス 2011 vol.12は、“人生の意味号”でございました。

柴田元幸さんの問いかけに、21名の方が向き合っていらっしゃいます。

 

心理学者 岸田秀

フランス文学者 内田樹

精神科医 春日武彦

詩人 谷川俊太郎

映画監督 森達也

生物学者 福岡伸一

哲学者 木田元

宗教学者 釈徹宗

マンガ家 西岡兄妹

エッセイスト 宮田珠巳

作家 バリー・ユアグロー

マンガ家 しりあがり寿

画家 奈良美智

作家 栗田有起

フランス文学者 塩川徹也

作家 大竹昭子

写真家 長嶋有里枝

劇作家 岩松了

歌人 石川美南

コラムニスト 小田嶋隆

表現研修者 佐藤雅彦

(敬称略)

 

読み応えのある文章が詰まっていて、

何度も読み返していかないと身体にしみ込んでこないような難解さもあり、

これは、この後もいつでも手に取れるところに置いておこうと思っています。

 

なかでも、今日のこの日に、この一節をここに。

生物学者 福岡伸一さんの文章より。

・・・・・

つまり少なくともミクロの世界では、宿命や運命はありません。

因果律も決定論もないのです。

そこにあるのは共時的な多義性だけです。

さいころさえも実はふられているのではないのです。

 

私は人生についても同じように考えています。

どうしようもないこと、思うようにいかないこと、取り返しがつかないこと。

人生にはさまざなな出来事があります。

 

しかしそれは因果的に起こったわけでもなく、

予め決定されていたことでもない。

共時的で多義的な現象がたまたまそのように見えているにすぎません。

観察するからそのように見えるだけなのです。

意外に聞こえるかもしれませんが、私たちの世界は原理的にまったく自由なのです。

それは選びとることも、そのままにおくことも可能です。

 

その自由さに意味があるのだと私は思うのです。

・・・・・

 

じゃあまず、自由から考えてみようと、深呼吸した。

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