足元には二万年前の息遣い。
2016.04.18
仙台の地下鉄造設をきっかけに発掘された二万年前の地層が、
ミュージアムになっています。
池底の森ミュージアム。
氷河期の森や植物を再現している園庭や、
二万年の植物の根が発掘されたままの様子で保存されています。
氷河期というだけあって、当時はいまより平均気温が7〜8度も低く
針葉樹林に広く覆われていたという仙台。
たくさんの針葉樹林のなかに、広葉樹が混じる湿地林が
あちこちに出来ていたそう。
ひとびとは、狩りをして生活していました。
石を加工した石器を道具に、
いまと比べものにならないくらいの時間をかけて。
焚き火をしていた跡がありました。
その脇では、石器道具を作っていた様子もうかがえます。
地下鉄造設の工事によって偶然に発掘された二万年前の地層。
いまこうしている私の足元にも、
その当時のひとびとの暮らしがあったのかもしれません。
先人の暮らしのおかげで、いまがあること。