ソラの
SNS

論語に書いてあること。

2016.05.21

論語。

いまから2500年以上前にこの世に生をうけた儒家の始祖

孔子とその弟子たちの語録をまとめたものとして

教科書に掲載されるようなポピュラーなもの。

 

通勤電車のステッカーに、

その論語の解説本が広告されていました。

いままた、見直されているのでしょうか

 

文庫本をソラの本棚に置いていますので

ふと時間があるときにぱらぱらと眺めています。

 

気になったことばを見つけて、頭で反芻してみると

ちょっぴり自分の毎日が上質になっていくような気になって

気の遠くなるような年月を経ても、

いまも通じる言葉の奥深さを思います。

 

その孔子が晩年つぶやいた言葉をここに

70代まで生き抜いて人生を振り返ったときのことば。

 

引用はこちらのサイトより。

・・・・・

子曰く、「吾(われ)十有五にして学に志(こころざ)す。

三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。

六十にして耳順(したが)う。

七十にして心の欲(ほっ)する所に従いて、矩(のり)を踰(こ)えず」

(為政篇)

 

晩年の孔子が自分の体験を物語ったことばであろう。

古来、この境地は聖人でなければ不可能だというふうに解されるが、

素直(すなお)に読めば万人の年齢に応じた心身の変化を物語るものでもあろう。

天命を知るは、天からの使命を自覚すると解するむきもあるが、

古注のように、運命の如何(いかん)ともする能(あた)わざるを

悟ったと解するほうが、50の年にふさわしい。

「六十、耳順う」、何をいわれても気にならぬことであろう。

確かによくできた人ではある。しかし同時に耳が遠くなったためかもしれぬ。

「七十、心の欲する所に従って矩を踰えず」は、肉体的な衰えが踰えさせないことでもある。

こういったとて、孔子をおとしめることにはなるまい。

むしろ孔子が本当に正直な、飾らずに物をいう人だったと感嘆させられるのである。

IMG_3590