とと姉ちゃんの作った100号。
2016.06.26
視聴率がぐんぐん上がっているという朝の連続テレビ小説。
その一端を担う家庭に、我が家があります(笑)
唐沢寿明さん好きな夫が、
天才編集者・花山伊佐次の登場を待つようにして見始めたのです。
それを機に、数年前に手に入れていた「暮らしの手帖100号」を、
改めて読み直してみました。
創刊100号は、1969年4月に発行されています。
第一号が発行されたのが、その22年前の1947年
雑誌を作り続けてこられた花森安治さんの文がございます。
・・・・・
百号をお届けします。
…こう書いてみて、さすがに感慨深いものがあります。
一号とこの百号のあいだには、二十二年という年月が流れています。
いま一号を出したころをふり返ってみて、
この二十二年という年月の、一日一日が積み重なってきた、
その重みというものを感じます。
(中略)
雑誌が何百号もつづく、ということは、大して意味はありません。
そのどの号も、いつも新しい風をはらんで、
へんぽんとはためくものがなくてはなりますまい。
そのためには、せめて百号ごとにまた一号にもどって、
こんどこそは、と原稿用紙を改め、ペンを新しくするのが気概でしょう。
とにかく、つぎの<第一号>は、どうぞして、
これまで以上に冴えた編集をお目にかけたいものと、
ひそかに心に期するものがあります。
ご期待ください。
・・・・・
「これは あなたの手帖です
いろいろなことが ここには書きつけてある
この中の どれか 一つ二つは すぐ今日 あなたの暮らしに役立ち
せめて どれか もう一つ二つは
すぐには役に立たないように見えても やがて こころの底ふかく沈んで
いつか あなたの暮らし方を変えてしまう
そんなふうな
これは あなたの暮らしの手帖です」