着ることのない服を。
2016.06.27
昨日、面白いことがありました。
溜まりにたまった服を整理しようと、クローゼットの中をみていたら
着ているのを見たことがないような古い服が出てきたのです。
夫は、それを捨てられないと言う。
PEYTON PLACEのツイードジャケットで
虫食いも見当たらず生地もしっかりしていますが、
なんといっても30年前のもの。
着られるとは思えない古いデザインでございます。
「アルバイトで、はじめて買った服だから捨てられない。」
出会う前、学生時代の夫は、
バブルの勢いに乗るファッション業界の片隅で、
服を売るアルバイトをしていました。
当時のスーツは、10万円くらいが当たり前で
それでも、服がよく売れたといいます。
はじめてのアルバイトで、社販割引で買ったジャケットは
何度、袖を通したのでしょう。
それをみては、一瞬でそのころに戻る様子を見ていると
それもまた良しという気がしてきます。
着ることのない服を、虫干ししながら
眺めてた夕景を