「3月のライオン」で叫ぶとき。
2017.03.20
羽海野チカ作品といえば、
2006年に公開された「ハチミツとクローバー」。
芸大の学生だったハグを、自分と重ねて妄想に浸ったりしてました。
そして、こんどは「3月のライオン」を。
…映画の話ばっかりだ(笑)
中学生でプロ棋士としてデビューし、若き天才ともてはやされる桐山零。
演じる神木隆之介さんを、とにかくずっと見続けていました。
この物語は、実在の人物を表現していないから
登場人物の過去や現状が、どんなに過酷でもどんなに神がかっていても
ソワソワせずに受け止められる。
それは、「聖の青春」とは違う、エンターテインメントとしての安心感。
将棋のことは、わからなくても
そこを戦場に、闘う棋士たちの奮闘は素晴らしい。
「なんもねぇっていうくらい。将棋しかないんだよ――っ」
隅田川の川べりで叫ぶシーンが、いいな。
声を張り上げおなかの底から吐き出して天を仰ぐことも
りっぱな浄化だと思えるから
終わったときに見上げた空を、ここに。
今日はまた今日の青空が広がって、どうかよい一日を