平安の世もいまの世も。
2018.06.17
先日の、「お花をたしなみおやつをたのしむ。火と水の狭間で」で
ハナノヒト太田瑞穂さんと一緒に届いた160本の芍薬は、
今日もどこかで咲いていて。
ソラの芍薬は、こんなにも満開になっています。
白さのなかにほんのりピンクの花びらは、
はらりはらりと床に落ち
その花びらさえも美しくて、しばらくそのままにしておこう。
芍薬は、平安時代に中国から伝わりました。
薬としても重宝され、美しい花を愛でる貴族もいたでしょう。
それから、たくさんの品種が生まれます。
花の命が短くて、なんとかもうすこし花持ちがよくならないかと
研究を重ねてようやく生まれたその芍薬は、
10年の年月をかけて、わたしたちの目の前に姿をみせてくれました。
ひとはいさ心も知らずふるさとは花ぞ昔の香ににほひける 紀貫之