「銀河で一番静かな革命」を。
2019.05.24
マヒトゥ・ザ・ピーポーさんの初めての書き下ろし小説「銀河で一番静かな革命」を
読みました。
写真を、植本一子さんが撮っていて
ブックデザインをする鈴木成一デザイン室の方が、
「(この本には)植本一子さんの硬い光がいい」と指名したのだそう
まるで、傘を被った侍みたいなマヒトさんが見返しにいる。
途中になんども目にする呪文みたいなセンテンスが
おしまいのころにはさざ波のように押し寄せてき
読んでいる間はもちろん、いまも、この物語に心底こころが占領されている。
そして、そのことはすこしも嫌じゃない。
昨日、朝の電車のなかで読んでいて
ほんとうにもうすぐ終わるところだったので
終点に着いて、ホームの隅っこで立ったまま読みました。
読み終わったとき、ひとの疎らな渋谷のホームの静けさに
不思議な感慨をもったのも
この物語のおかげなんだとおもいます。