光琳、応挙を並べる贅沢。
2014.05.03
ソラからほど近い根津美術館で、
「燕子花図と藤花図」展が開催されています。
緑なすうららかな昨日、
ちょっと足を伸ばして出かけて参りました。
館内は、大勢のお客さまでにぎわって
めいめいにお気に入りの作品の前で
近づいたりちょっと離れてみたりと
愉しんでいらっしゃいます。
尾形光琳作『燕子花図屏風』と、
そのおよそ70年後に描かれた
円山応挙作『藤花図屏風』。
6曲1双のその大作が、
悠々と並べて展示されています。
光琳がこの世界を去って
少ししてから出る応挙。
こうして200年以上の年月を経て
未来のわたしたちが眺めていることを
どう感じているでしょう。
幽霊を描いたはじめてのひとですから、
きっとどこか遠いところから眺めているかもしれません。
根津美術館の庭園では
にぎやかなかきつばたや
ひっそりとしだれる藤棚が、
ちょうど見ごろでございました。
こちらの企画展は、5月18日(日)まで開催されています。