〝壊れたロボットの中にいて〟
2015.01.03
東出直樹著「飛びはねる思考」を、読みました。
実家で父母が読みかけていたのをみて、
なんの予備知識もなく読みはじめました。
数時間で読み終わり、
今までの自分が恥ずかしくなりました。
著者は、1992年に生まれ
会話のできない重度の自閉症者でありながら、
文字盤を指差しながら言葉を発していく
文字盤ポインティングやパソコンを利用して、
コミュニケーションが出来ているそう。
それには、こんな言葉があります。
・・・・・
自閉症の僕はいつも、
視線に踊らされています。
人に見られることが恐怖なのです。
人は、刺すような視線で僕を見るからです。
(中略)
声は、呼吸するように僕の口から出てしまうのです。
自分の居場所がどこにあるかわからないのと同じで、
どうすればいいのかを自分で決められません。
僕は、まるで壊れたロボットの中にいて、
操縦に困っている人のようなのです。
・・・・・
意識してというつもりは無くても、
その視線は刺すように攻撃的で。
操縦に困っているのは、
まるでこちらの方だと云うような空気が漂っていたかもしれない。
そんな気持ちに覆われて、
今までの自分が恥ずかしくなりました。
(ほんの小さな気づきです。
それでも、気がつくことが出来てよかったな。)