はじめて手に取ってみました。「VERY」
2016.08.16
いつかのNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」で
取り上げられていたのをきっかけに、頭に残っていた雑誌“VERY”
写真家 植本一子さんのインタビューが掲載されていることを知って
はじめて手に取っています。
そして、カバーモデル井川遥さんの最終号でもありました。
書店で並ぶ表紙を見て、すこしびっくり。
揺れる髪で顔の半分は隠れていたのです。
書かれたコピーは、女性誌らしい勢いのあることばが詰め込まれていて
表紙から迫る熱量を感じます。
どうやら、小さなお子さんを持つ女性が主な読者になっているよう
“子どもがご機嫌なうちに終わる七五三プラン、教えます”
“日本全国 カラフルベビーカーが行く”
の記事が目立ちます。
そんな中での、植本一子さんのインタビューは、異彩を放つのに十分でした。
著書「かなわない」のロングセラーが続く中、
“いきづらさ、母であること、愛について”に切り込んだ記事は
やっぱり、すべてありのままにさらけ出されているようでした。
-あんなに大きな音をさせてドアを何度も蹴ったりして、あんなに大声を出して娘は泣いていて、誰か児童相談所に電話しないかな。心配、というより、どうぞ通報してください。と思った。誰か今すぐ訪ねてください。「大きな音がしますけど、お子さん泣いているみたいですけど、大丈夫ですか?」って聞いてください。(2013.3.4)
-私は、結婚もして、子どももいて、仕事もしている。それが周りからうらやましがられて、何でも持っているように思われている気がする。でも私自身は幸せでもなんでもない。(2014.6.8)
嘘がないから、興味深いのか
嘘がないから、考えさせられるのか
自分と同じところを探そうとしなくてもいい
ひとりひとりが懸命だと思うだけで
勇気をもらえるような気がします。