ソラの
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ちょっといい話。

2014.05.23 Friday

先日、昼食を

山の上ホテル〝コーヒーパーラー・ヒルトップ〟で

いただいたときのこと。

近くのテーブルでお茶をたのしむ

初老のおふたり連れの会話を、

聞くともなしに聞いておりました。

 

ご婦人は、一日に3つ、ひとに親切にすることを日課に

されているのだそう。

「親切」とは、

落ちたモノを拾って差し上げるとか。

目上の方へ席を譲るとか。

聴こえてきたその「親切」なら、

わたしも、一度くらいはしたことがあるかなと

思えるような。

 

ただ、ある日の〝親切〟はすこし違っていました。

目的地へ行くためにある橋を渡ろうとしていたら、

欄干をまたぐようにして

いまにも落ちるように見える初老の白人男性がひとり。

 

とっさに口から出た言葉が、

「May I help you?」。

 

・・・少しの沈黙の後

その場でふたり、こらえきれずに吹きだしてしまったそう。

 

英語が出来ないから、

どうしてそんなことをしているのかとか、

何があったのかとか

その訳を聞くことができなくてと

笑いながら相手の方へおはなしされていました。

 

もしかしたら、死のうと想っていたそのひとに

(お手伝いしましょうか?)って、

確かにおかしいですね。

 

でも、なんだかとても印象に残ったエピソードでした。

喫茶店でも、

ホテルのロビーでも、

駅のホームでも

いろんな会話が生まれています。

ほんのときどき、ほろっとするから

ひとり歩きもいいなと思いました。

 

写真は、山の上ホテルのサイトより

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眺めのよい部屋のある、美術館へ。

2014.05.22 Thursday

朝から雨が降る日に、

東京国立近代美術館へとことことこ。

お客さまから、企画展の鑑賞券をいただけましたので、

久しぶりに皇居周辺の緑地をお散歩することができました。

 

企画展「映画をめぐる美術―マルセル・ブロータスから始める」。

会場構成が、とても面白く興味深くて

展示作品への理解力の無さを嘆く暇がありませんでした。

 

その会場は、入口と出口がひとつ。

入って中央に広い空間が設置されていて、

その空間から四方にいくつもの通路が伸びていました。

8つの部屋へ、暗くてすこしぐにやりとまがった通路を歩きます。

 

シンディ・シャーマン

アナ・トーフ

やなぎみわ

ピエール・ユイグ

田中功起

エリック・ボードレール

アクラム・ザタリ

アンリ・サラ

アイザック・ジュリアン

 

いずれも、1970年以降に制作された映像作品を、

オーディオ・コメンタリーとともに鑑賞するという展示手法。

 

オーディオ・コメンタリー。

監督や関係者が、本編をみながら撮影秘話などの

よもやま話をすること。

いままで、DVDのメイキングなどでそれを観ていましたが、

この言葉を自覚したのは、はじめてでした。

 

映画作品をつくるとき、

ほんとうにいろんなことを考えて

その一本の作品が作られているんだなぁと

感心しながら会場を後にしたのです。

 

そして、少し疲れたカラダを休めようと、

お客さまから伺っていた「眺めのよい部屋」へ。

館の4階に、ひっそりとあるその部屋で

しばし遠くに見える皇居のある深い森を

眺めていました。

 

雨がしとしと濡らす森は、

一層緑濃く、うつくしくて。

道路脇に咲くつつじの色が鮮やかです。

 

こうして、美術館にある

ひととき目を休める場所へ

どこか、出掛けるたびに

それを探してはひとやすみ。

それぞれが、

その館を設計された建築家の想いが込められた

素晴らしい憩いの場。

 

芸術鑑賞と自然鑑賞

ぜいたくで、よい一日でございました。

20140522

切符きりマリィ/レモンエアライン0521便

2014.05.21 Wednesday

この街で一番小さな映画館の、

小さな入り口の、

小さな窓ごしで、

わたしは毎日切符を切っているわ。

 

いろんなお客さまがいるわ。

「映画が期待はずれだった」だの、

「隣の人の香水が不快だった」だの、

「なぜポップコーンを売ってないのか」だの、

(ホットドッグは売っているのに)

いろんなことをおっしゃるわ。

 

そして今日、上役に「お世話になりました」と言うつもり。

ロッカーの中に置きっぱなしの、

寒いとき用のカーディガンや膝掛け、

空腹のときにこっそり食べるクッキーなんかも、

きれいさっぱり片付けなくては。

 

日が暮れて、最後の回の最後の切符を切ると、

パールのネックレスをした白髪のご婦人が、

そっとわたしの手に触れておっしゃったわ。

「あなた映画が好きなんでしょう。

映画館が職場なんて、素敵だわね」

わたしは「はい、映画が好きなので嬉しいです」と答えていた。

 

次の日、仕事が休みだった。

わたしは職場である映画館に行ったわ。

切符きりではなく、観客として。

ラストの音楽が漏れ聞こえていたこの映画、

本当は観たくてしかたなかったこの映画を観にきたわ。

わたしは長い間ためこんでいた涙を、

映画を観ながらすべて流しきったの。

 

真っ暗な映画館を出たら、

世の中はまぶしくて思わず目を細めた。

「明日も映画館で働ける」

わたしは働きだした1日目の「映画が大好きなわたし」に戻っていたわ。

Fin

 

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◎レモンエアラインが本になりました。

コチラのスペシャルサイトもごらんくださいませ。http://lemonairline.com/

シラスアキコ(文筆家)

クリエイティブユニット「color/カラー」(www.color-81.com)の

コピーライター・クリエイティブディレクターとして活動。

「モノ語りのあるモノづくり」を大切に、

企業のブランディングから商品開発、プロダクトデザインの企画、

広告制作、ラジオCMなどを手がける。

60年代の日本映画とフランス映画、赤ワインが好物。

 

*レモンエアラインは、毎週水曜日に出航です。

こころがふうわりと浮遊する軽やかなじかんを、お楽しみください。*

レモンエアライン/ロゴ

 

 

「考えの整頓」に見つけたシアワセ。

2014.05.21 Wednesday

暮しの手帖、

もうわたしたちの祖母の代から続く

広告の入らない雑誌。

 

そこに連載されている

佐藤雅彦著「考えの整とん」が、

単行本になっています。

その中に、見つけた小さなシアワセをここに。

 

これは、

<「差」という情報>という章に収められているエピソードです。

 

・・・・・

アメリカの作家、ポール・オースターの活動に、

「ナショナル・ストーリー・プロジェクト」というものがある。

本にもなっているが、元々はラジオ番組で、

全米の聴衆者から募った体験や物語を、

ポール・オースター自らが選び朗読するという内容であった。

その中に「ファミリー・クリスマス」という小作品がある。

 

不況下のアメリカで起こった、

とある極めて貧しい一家のクリスマスプレゼントの話(実話)である。

 

その一家は、クリスマスになっても、

もちろんプレゼントなど誰も買う余力はなく、

クリスマスイブの晩、沈んだ気持ちで寝床に入るのだが、

翌朝、起きてみるとツリーの下にプレゼントの山を発見する。

そのプレゼントの箱をひとつずつ開けた家族はみんな驚く。

 

なんと中から出てきたのは、

何か月前かに失くしたショール(=お母さんへのプレゼント)だったり、

先月どこかに忘れたと想ってあきらめていた帽子(=長男へのプレゼント)だったり、

やはり失くなってしまっていたスリッパ(=妹へのプレゼント)だったりして、

家族中がプレゼントを貰うことになって、

 

途中からは笑いで一杯になり、

次の包みの紐もほどけないほど笑い転げたという。

 

実は、その一家の末弟が、

数か月にもわたり、

失くなっても騒がれないものをこつこつ隠していたわけなのだが、

私は、こんなプレゼントもあるのだととても嬉しくなった。

 

プレゼントは今までの生活にプラスされるものである。

マフラーも手袋もプレゼントされれば、その分、

自分の生活に豊かさをもたらす。

このプラスされた「差」こそがプレゼントなのである。

 

では、一度、失くして諦めてもらえば、

それが出てきた時感じる「差」は、

やはりプレゼントと言えるだろう。

しかも、無駄なお金もかからない上、絶対使ってもらえて、

なによりも、その「差」には、

どんなプレゼントもかなわない家族への思いが

含まれていたのである。

・・・・・

 

想い思って、思い遣る。

その気持ちがシアワセを降らせたんですね。

今日の雨にも、混じっていますように。

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文庫本カバーはコットンの肌触りで。

2014.05.21 Wednesday

今日は朝から久しぶりの雨。

空気もきんと冷たくて、ビニール靴や上着が欲しいくらいです。

 

そんな日に、6月のワークショップに向けて、

文庫本カバーが出来ました。

コットンの肌触りのこちらに、

当日その場で、前田ひさえさんのドローイング重なります。

 

お席、ございます。

みなさまからのお申込みをお待ちしております。

くわしくは、

vol.16 「雨のヒロイヨミと、雨のドローイングが染みこむ日曜日。」

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詩のようなメニュー、「TRANS CAFE MENU」。

2014.05.20 Tuesday

お気に入りのカフェのメニューが

まるで詩のように書かれていたら

なんてロマンチックでしょう。

 

そんなメニューがほんとうにありました。

 

2002年、当時、神戸元町にあったトランス・カフェから

本のようなメニューを作りたいので

ケーキに添える文章を書いてほしいという依頼から、

三浦理恵さんが紡いだことば。

永井宏 監修 「ボタンとリボン(六耀社刊)」に収められています。

 

お客さまからいただいたメールをきっかけに、

読み返してみて

その魅力にとりつかれて。

 

・・・・・

(ここにほんの一部を)

 

苺のベイクドチーズ

 

かたいジャムの瓶のふたを開けたときのように

甘い香りがふわっと広がって

思わず大きく息を吸う

 

黒ゴマのミルクゼリー

 

無邪気な笑い声をうけて

勢いよく跳ね返す

ゼリーみはみんながちょっと気づかない

大切な役目があって

一見ガラスの器の中でただ涼しそうな顔を

しているようにも見えるけど

本当はみんなの話し声をじっと聞いている

・・・・・

 

このメニューなら、

その日にいただくメニューを選ぶ時間も

その一品がテーブルに運ばれるまで待つ間も

もちろん、それをいただく瞬間も

きっとずっと夢見心地でいられそう。

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素足の似合う季節に。

2014.05.19 Monday

気持ちのいい風と美しい新緑、

素足の似合う季節になりました。

 

フットトリートメントのオプションはいかがですか。

お肌のスペシャルケアと一緒に、

足指や足裏の角質もきれいに洗い流しましょう。

 

ソラのフットトリートメント(5,250円)は、

角質を柔らかくする成分を配合したローションパックから

はじまります。

足裏や、指先にたまった角質をつるんときれいにいたしましょう。

マンナンスクラブで足の甲の部分もマッサージ、

ネイルなどなされていない時などは、

爪の形を整えて、甘皮もきれいにいたします。

 

お気に入りのサンダルを履いてのお出かけが、

一層、たのしくなりますように。

 

くわしくは、メニューページをご覧くださいませ。

5月、6月のご予約、いつでもお待ちしております。

http://bihadasora.com/menu

さよならバウスシアター。

2014.05.19 Monday

吉祥寺で30年続いた映画館、バウスシアター

もうすぐ幕を下ろすという。

 

東京へ移り住んで、

いまの街に落ち着いてから14年

きっと、一番通った映画館がバウスシアター。

 

3スクリーンの小さな館は

最新設備を誇るものとは違うけど

いつも気になる作品がかかっていました。

映画を観に出かけることが

大人になってすこしずつ減っていたから

そんな、小さな現象が

映画館の閉館につながってるのでしょう。

 

昨日のバウスシアターには、

惜しむファンが駆けつけて

壁に描かれたウォールアートを写したり

たくさんある映画のチラシを熱心に読まれたり。

 

最後にここで観た作品が

箱入り息子の恋」だったからか、

少し、

甘くてせつない余韻に浸っています。

20140519

 

 

おいしい金沢食パン専門店。

2014.05.18 Sunday

金沢のご実家から届いたと、

トリートメントにご来店の折に

焼き立ての食パンをお持ちくださいました。

 

そのパンは、食パン専門店「新出製パン所

〝チーズの匠食パン〟

 

燻製シーズ、4種のミックスチーズ

ベーコンスライスが入ったふわふわの食パン。

まずは、トーストせずにそのままパクリ。

ほどよい塩加減と、

チーズやベーコンの香り。

何よりもふわふわしっとりの口当たりに

自然に笑顔がこぼれるおいしさです。

 

自分のお好みで分厚くカットしていただけるのも

うれしいな。

2枚目は、

トーストして、たっぷりのバターをのせていただきました。

 

いつもと同じコーヒーが、

いつもよりおいしく感じられます。

あゝ、パンっていいなと思いました。

パンという響きには、愛があるよう。

聞くととたんに、

焼き立ての香ばしさや、その口当たりを

想像させてくれて

なぜだか、湯気に包まれているような

シアワセな気分になってきます。

 

おいしいパンを、ごちそうさまでした。

 

写真は、リンク先の新出製パン所さんより。

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できちゃったシミを薄くする。

2014.05.17 Saturday

目元や頬に、気が付いたらできていたシミ。

気になりだしたら、

なんだか日に日に目立つような気がして・・・

という方は、いらっしゃいますか。

 

できてしまったシミは、

とかく目に入ってしまうもの。

でも、あきらめないで

毎日のケアで、少しずつ少しずつ

薄くしていく方法を試してみましょう。

 

最近、「メラニンの生成を抑える」

という言葉が多く聞かれるようになりました。

市販されている多くの美白化粧品は、

この「メラニンの生成を抑える」働きに注目して作られています。

 

お肌をいたわって、いろんな刺激から守ってあげましょう。

 

スキンケアで、もっとも大切なのは『保湿』だと考えています。

しっとりと潤いとハリのあるお肌を目指して

毎日のケアや、ときどきのスペシャルケア。

 

せっかく使う化粧品ですから、

医薬部外品として、

一定の効果を期待できるものも取り入れて

ケアできるといいですね。

 

いま、自宅で使っているのは、

コーセー グレイスワン 薬用 美白ジェルクリーム

洗顔後、湯船につかる数分間、

たっぷりとお顔と首に伸ばしています。

ちょうど、数分間の温熱パックみたい。

こちらは、手ごろなお値段なのでたっぷり使えて

ジェルタイプでも、汗で流れにくく

伸ばしやすいので重宝しています。

 

湯船から出たら、

ぬるま湯でかけ洗い。

軽く押すように残った水分を拭いて

あとは、いつものローションたっぷりのスキンケア。

 

お肌は、毎日少しずつ変化しています。

カラダを覆う一番大きな臓器といわれているくらいですから、

体調の変化によるものや、

年齢によるもの、

もちろん、生活環境などの外的要因によるものなど様々。

だから、十分な栄養と休息が何よりも大切に。

 

でも、いつも外気にさらされて陽射しを浴びるお肌のこと、

日焼に注意して乾燥を防ぎ、

何よりもまず保湿してあげましょう。

 

今日のケアが、未来の自分のお肌につながると信じて。

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