ソラの
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かかりつけ医の安心感。

2019.07.20 Saturday

かかりつけ医を見つけましょう、となんでも相談できる街のお医者さんをいくつか。

内科や眼科、呼吸器科に婦人科、歯科と、不調が出たとき駆けつけています。

 

先日は、他で検査した健康診断の報告書を携えて、内科の先生へ、相談にまいりました。

もうずっと、ソラを開けた頃からのおつきあいでございます。

身体のなかの様子は自分でもわかりませんので、些細なことでもお聞きしています。

 

はじめて、健康診断の結果に嚢胞が記録されました。

嚢胞(のうほう)、臓器にできる水ぶくれのようなもの

3ヶ月後に再検査しましょうという所見に待ちきれず、ドキドキしながら行きました。

 

すぐ、その場で超音波検査をし直してくださいまして、

画面をわたしにも見せてくださったりていねいに観察してくださって。

嚢胞無いよ、となったのです。

 

胆のうにあるポリープは、ここ3.4年ずっと同じくらいの大きさでしたが、

嚢胞という記録が残ったのは初めてで。

もうすこしで、ネットの底なし沼にはまってしまうところでした。

 

信頼できるかかりつけ医があることが、ほんとうに心強いと感じた日。

日常の安心を与えてくれる、スペシャリストに感謝をこめて

 

こんなときは、詩にすがる。

2019.07.19 Friday

痛ましい事件がありました。

アニメーションの制作現場で働く方々のこと

朝ドラのおかげで、勝手に親近感を感じていて

子どものころからたくさんのアニメで育ってきた自負もあり。

いまはどうしたらいいのか分かりません。

 

冷静さを取り戻すことができるよう

こんなときは、詩にすがる。

***

まどみちお作 もうすんだとすれば

 

もうすんだとすれば これからなのだ

あんらくなことが 苦しいのだ

暗いからこそ 明るいのだ

なんにも無いから すべてが有るのだ

見ているのは 見ていないのだ

分かっているのは 分かっていないのだ

押されているので 押しているのだ

落ちていきながら 昇っていくのだ

遅れすぎて 進んでいるのだ

 

一緒にいるときは ひとりぼっちなのだ

やかましいから 静かなのだ

黙っている方が しゃべっているのだ

笑っているだけ 泣いているのだ

ほめていたら けなしているのだ

うそつきは まあ正直者だ

おくびょう者ほど 勇ましいのだ

利口にかぎって バカなのだ

生まれてくることは 死んでいくことだ

なんでもないことが 大変なことなのだ

「見なくていいよ。」と、言う紳士。

2019.07.18 Thursday

昨日、夫とふたり、下北沢の駅近くにあるうどん屋で晩酌セットをいただいていた時の事です。

隣席との距離は、30㎝もあったでしょうか

座っておられた老夫婦の会話は、聞くともなく耳に入ってまいりました。

 

どうやら、医学の道を進んで来られた方のよう。

御年80になると、グレーのポロシャツにラフなスラックス

穏やかに、ゆったり食事を楽しみながら

お皿の串カツを分け合って召し上がっていらっしゃいました。

 

ふと、おふたりの目線が合わないことに気付きます。

奥さまは、目が見えていないようです。

ほとんど見えなくなってしまって…と、つぶやくように言われたとき

「見なくていいよ。もう髪はこんなに薄くなって、顔もシワだらけなんだから。」と

微笑みながら答えるだんなさま

 

しばし、おふたりがやわらかく幸福な空気に包まれているようで

私たちまで釣られてしまい、頬を涙が伝いました。

違うところを歩いてみると。

2019.07.17 Wednesday

先日の、国立近代美術館へ出かけた日は、よく歩いた日でもありました。

館を出た後、東京駅の正面口前広場を通り抜け、そのまま銀座を渡って新橋まで

途中、和田倉橋噴水公園でやすみました。

 

見事な石垣を間近で眺め、その石工の技術に圧倒されて思わずパチリ

どっしりと重みのある石を、隙間なく積み上げる石垣のうつくしさかな

都会の真ん中に広がる水辺と、生い茂る緑とのコントラストに

時を忘れてひとやすみ。

 

東京は、街のあちこちに公園や緑地が整備され、

ほんとうに素晴らしい。

時折り、いつもと違うところを歩いてみるのもいいな。

宮沢賢治作「報告」より。

2019.07.16 Tuesday

「報告」 宮沢賢治作

 

さっき火事だと騒ぎましたのは

虹でございました。

もう1時間も りんと張って居ります

・・・・・

 

雨と晴れの狭間には、虹を見ることがありますので

そろそろ虹にお目にかかりたい、と

今朝は、この詩を引っ張り出して。

 

お天気ばかりはどうにもなりませんから

地上にいる者は、ただ祈るのみ。

あゝ恋しや夏空よ

はじめて葉山へ「みえるもののむこう」。

2019.07.15 Monday

日曜日、はじめて葉山へ行きました。

一之瀬ちひろさんら5名の現代作家のグループ展

「みえるもののむこう」の開かれる神奈川県立近代美術館へ。

 

霧雨のなか、海を目の前にした白い空間。

外でトンボがたくさん飛んでいて

突き出たレストルームの灯りが灯台みたいに見えました。

 

グループ展では、5人それぞれの部屋のように分かれてい

その部屋に身体を置いてみて

自分との相性を感じることができました。

 

アートは、観てても分からないことがあります。

でも、どれだけみても飽きないとか

ずっと見ていられるもの

なんだか気になるもの

が、好きなアートだとおもっています。

 

9月8日(日)まで、この夏いっぱい開催されています。

サン・テグジュペリ著「人間の土地」

2019.07.14 Sunday

読書は、連想ゲームのように連なっているときが一番進む。

朝ドラが面白くなってきているので、高畑勲さんや宮崎駿さんのことがよく思い出され

ふらりと立ち寄ったヴィレッジヴァンガードで見つけた

サン・テグジュペリ著「人間の土地」を読んでいます。

 

生命の危機を感じるほどの緊張や恐怖を背に、搭乗員としての出撃を重ねたからこそ

「星の王子さま」が生まれたのだとしたらやるせないが

読むことが出来たわたしたちは、ほんとうに幸運なのでしょう。

 

はじめて人間が空を飛んでから一世紀ほど

たくさんの、ほんとうにたくさんの飛行士たちが空に散りました。

 

-もはや一人の敵もこの世界に存在しなくなる。

 

近代でなくて、現代でした。

2019.07.13 Saturday

思い込みとはすごいもので、何の迷いもなく近代美術館へ向かいました。

植本一子さんのzineを読みたい一心でTABFを目指して(笑)

だがしかし、実際は、近代でなくて現代美術館が会場です。

 

当然わたしは、まったく違う場所に来ているわけで、

結局きのうは「高畑勲展」でハイジに会ってまいりました。

 

高畑勲さんが、日本のアニメーションに遺したもの。

音声ガイドは、“なつぞら”の中川大志さん

毎朝の光景とともに、懐かしいアルプスの少女ハイジの世界や、

火垂るの墓、平成狸合戦やかぐや姫をふり返ります。

 

とくに、アルプスの少女ハイジは、

とにかくその時間になると、三姉妹膝を揃えてテレビの前から動かなくなり

台詞を口に出すほどに夢中になった番組です。

投影されるオープニング映像は、いまでも空で歌えるほどに覚えていました。

 

よくよく考えて描かれていたアニメーションの精度には、

職人技を見ているような凄さがあって

ますます、“なつぞら”を観るのがたのしみになりました。

 

さあ、三連休はTABFへ。ことしは、東京都現代美術館が会場です。

 

声のワークショップ・スピンオフ企画 「この世界に暮らすたくさんのひとが信じているものほんのすこし、その欠片」

2019.07.12 Friday

声のワークショップに、太田美帆さんをお招きして早四年。

この頃は、もっぱら聖歌を合唱しています。

 

お昼前のまだすこし斜めの陽射しをうけて

そこに居合わせたひととの声の重なり

身体を楽器に声をただ出すその時間は、なんとも言えず

深呼吸した後のようなすがすがしさを味わえるのです。

 

さて聖歌とは、言わずもがな教会音楽であるわけで、

生まれてこのかた教会と名のつくところは、

ノートルダム大聖堂へ十数年前に行ったくらい。

 

聖歌はおろか、教会に集うひとびとの、ほとんど何も知らないままでこの齢になりました。

好きなことの、やっぱりルーツが知りたくて

太田美帆さんが、なんと神父さまを呼んでくださることになりました。

 

この世界に暮らすたくさんのひとが信じているもの

ほんのすこし、その欠片を知ることで

気が付けることがあるかもしれません。

 

大西勇史司祭をお招きし、カトリックのいろはをになんでも訊いてみる時間をご一緒にいかがですか。

太田美帆さんと、テゼを歌うおたのしみもついてます。

声のワークショップ・スピンオフ企画「この世界に暮らすたくさんのひとが信じているものほんのすこし、その欠片」

おはなし 大西勇史神父 @yu_ji.onishi

テゼ合唱 太田美帆 @ura.cantus

映像 山口明宏 @yamaguchi_akihiro

デザート 二コラ @cafe_nicolas 

開催:7月26日(金)朝10時~12時

おひとりさま4,600円(税込・カフェnicolasのスイーツとお茶付き)

定員15名さま(満席)

お申込み:contact@bihadasora.com

件名「欠片」と明記のうえ、携帯電話番号とおなまえをお知らせください。折り返し、参加費ご請求メールを送付申し上げます。当イベントは、あらかじめのご入金をもって正式な受付とさせていただきます。

*****

大西勇史

1983年1月11日生まれ。島根県松江市出身。日本カトリック神学院 卒。2018年より カトリック広島教区司祭として活動中。現在は島根県西部にある「カトリック津和野教会」、「カトリック益田教会」、「カトリック浜田教会」の3つの教会の助任司祭。キリスト教カトリックを知る「きっかけ」になるべく、幼稚園や学校での講演や、教会で映画上映会を開催するなど様々なスタイルで活動を続けてい

https://instagram.com/yu_ji.onishi

太田 美帆

1978年東京生れ。小学2年生の時、東京少年少女合唱隊へ入隊。グレゴリオ聖歌を始めとするカトリック教会音楽の旋律に心を奪われる。 当時共に在籍していた仲間達と「聖歌隊CANTUS」を結成。様々なアーティストと「コーラス」を通じてコラボーレーションを重ねる。 ソロ活動として合唱編曲や声をつかったワークショップ、「声を重ねる」ことに特化したコーラスプロジェクト「UTA」など、様々な 場所から「声」を届ける音楽家。

http://otamiho.com

山口明宏 Akihiro Yamaguchi

アーティスト/写真家 神奈川県生まれ。東京を中心に活動する写真家。 主な被写体は花と人、そこに含まれる景色。 自身が関わる全てを写真機で記録し、それを元に作品を制作している。

http://yamaguchiakihiro.com

nicolas

三軒茶屋にあるカフェ。茶沢通り沿いのパン屋さんの2階にあります。

イメージ写真撮影:@yamaguchi_akihiro

もうひとつのcantus。

2019.07.11 Thursday

声のワークショップのレギュラーメンバーであるスミコさんに、

うつくしい音楽を教えていただきました。

わたしにとっての、もうひとつのCANTUS。

 

映画「アナと雪の女王」のオープニングで流れるハーモニーだと聞けば

ご存知の方もきっとたくさんいらっしゃるでしょう。

ノルウェーで結成された女声コーラス、CANTUS。

北極圏のひとたちに遺る伝統的な歌唱法ヨイクを採り入れたスタイルが特長なのだそう

 

この冬には、来日コンサートもあり

さっそくCDで予習しています。

声が重なることで音楽に深みが増し、

響きが一層遠くまで届くような

 

目を閉じるとオーロラが広がるような、青く澄んだコーラスです。

 

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