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カフェ、純喫茶がサロンだったころ。

2016.10.12 Wednesday

紀伊国屋書店で探し物をしていたら、

面白そうな本を見つけて目的のものよりそれを購入

原書房「昭和の消えた仕事図鑑」を、読んでいます。

 

カフェ(純喫茶)についてこう書かれています。

戦前から戦後にかけて、喫茶店でコーヒーを飲みながら、

談笑することは高尚な文化だった。

喫茶店は、学生たちが知識や議論をする文化的サロンでもあった。

 

当時、コーヒーは高級品だったので、

より廉価な温めた牛乳を飲ませる「ミルクホール」も誕生した。

レコード鑑賞を目的とした「名曲喫茶」

若者の民主化運動の一環として「うたごえ喫茶」が隆盛を極めた・・・とあります。

 

学生たちが喫茶店のマスターを相手に、青春の生き方や恋を語り合う光景が、

昭和の歌謡曲に歌われているのが証でしょう

 

『学生街の喫茶店(ガロ)』を、うっすらと思い出しながら

100歳の大往生。

2016.10.11 Tuesday

昨日は、予想外の展開がある一日でございました。

前夜の金婚式祝いを済ませ、日課のモーニングを食べた後

名古屋駅へ向かった夫の携帯に、珍しく義父からの着信が

 

祖母が息を引き取ったとの一報が入ったのです。

 

先の敬老の日に、市から100歳の長寿を祝っていただいた矢先

ベッドから転落して骨折し、ホームから病院を転院し、療養していたところでした。

 

義父は、入会していた葬儀社へすぐ手配を済ませ

わたしたちは、東京行きのチケットを捨てて、町の小さな葬儀場へ向かいます。

おくりびとにより、きれいに整えられた祖母へ焼香させていただくことができました。

 

その間、4.5時間だったでしょうか

第一報から、祖母が安置されるその場所へたどり着くまで

夫は、兄や義父や義母となんども電話で話しては

会場まで行くことができました。

 

祖母は、家族と呼ぶことのできる血縁が、義母ひとりでございますので

家族葬にて見送ると、義父が決めておりました。

これまで、訪れるたびに聴いていた祖母の人生を

義母から改めて聴くことができ

100年の生涯に想いを馳せながら、東京へ戻りました。

 

大戦で戦死した最初の夫との間に生まれた義母。

その後も、ふたりの夫と相次いで死別し、東北で小さなラーメン店を切り盛りしていた祖母。

高齢になり、実子(の義母)の暮らす愛知県へ移住し、100歳にして大往生す。

 

「これで、ようやくラクになったね。」と、言う義母のことばが、

本人やそこにいる私たち全員を救ってくれたようでありました。

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父母の金婚式を祝いました。

2016.10.10 Monday

私を産んで育ててくれた父母は、

ちょうど結婚して50周年を迎えることとなりました。

一年後に生まれた私が目印で、銅、銀を経て金を迎えました。

次は、ダイヤモンド婚60年を目指します。

 

珍しくかしこまった顔つきの父。

エンディングノートを書き始めたそうです

どこで最期を迎えたいか

誰にそれを知らせたいか

骨は何処に納めたいのか

などなどと

 

いまの気持ちを直接聞くことが出来たのは

あゝよかったと思います。

だって、何よりも父母がとても安心していたように見えたから

 

この先どんな人生を迎えることとなろうとも

その都度こうして気持ちを聞こう。

姉妹いつまでも仲良くいようね

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宮嶋茂樹さんが出ていたSCOOP!

2016.10.09 Sunday

福山雅治さん主演映画「SCOOP!」を観てまいりました。

かっこよくてスマートなひとは、ひとりも出てこない。

みんな泥臭くて、汗流してて、一所懸命にもがいてるひとたちの映画を

 

エンターテインメントな作品として、ひとときもだれることなく完結しています。

 

なかで、ほんもののカメラマン、宮嶋茂樹さんが出演されてました。

大きな望遠レンズの重そうなカメラを軽々と担いで

 

この方は、戦場へも災害現場へも、身一つでどこまでも行き

これまでいったい何枚の写真を残してきているのでしょう。

昭和36年、兵庫県明石市生まれ。

フリーで活躍する報道カメラマンの草分け的存在。

 

写真展が開催されているのを知り、時間を見つけていきたくなりました。

不肖・宮嶋写真展「70年」

東 京 2016年10月7日-13日
富士フィルムフォトサロン 東京
107-0052 東京都港区赤坂9-7-3 フジフィルムスクエア内
TEL 03-6271-3351

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「70年振りの上陸」2014年6月 フランス ノルマンディ地方 オマハビーチ

式前日は、母と過ごす。

2016.10.08 Saturday

挙式を控えたお客さまが、お母さまとふたりでいらしてくださいました。

終了後のティタイムで伺った、感動的なエピソードをここに…

 

最近は、ふたりでの生活をきっかけに、入籍し、準備を整えてから挙式を。

という流れがとても多くなりました

 

その方が、相手のことをより理解し、観察することが出来て

生活のリズムを作りやすいという点でも

とても合理的なのでしょう。

 

昨日のお客さまも、おふたりでの生活が始まっている中で

準備を重ねていよいよ挙式を、というタイミングでのご来店。

 

でも、ここからが素敵なのです。

旦那さまのお父様の計らいで、挙式直前の花嫁(花婿)さんは、

それぞれを育ててくれたご実家へ、泊まる(帰る)のだそう。

翌朝、それぞのご実家から式場へ出かけるのだと…

 

だから、今日はこのまま一緒に帰るのですと

お母さまが、ほんとうに嬉しそうにされていました。

 

ほんの短い時間でも、

その時間がどんなにかけがえのないものか

いまこうしているだけでも涙がにじみます。

 

どうぞ幾久しく健やかで

 

写真は、このエピソードを伺って思い出したコミックです。

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書くひとごとの味わい中華。

2016.10.07 Friday

山フーズ 小桧山聡子さんが寄稿されていると知り、

久しぶりにBRUTUSを購入。

「町の中華」の特集号でございます。

 

“私の一皿”で、23名が、23の私の一皿を上げています。

23皿は、当然ながら全部違って

ラーメンや麺を言う人もいれば、焼売やから揚げ、なかにはオムライスを上げるひともあり

食を自由にたのしむひとたちが、寄せ集められた美味しそうな特集に。

 

小桧山聡子さんの一皿は、「叙楽苑のゴマ入りもち団子スープ」。

場所は、新宿の歌舞伎町、路地裏にあるというから

行こうと思えば行ける距離。

ちょっと勇気を振り絞って、一度はクーロンズゲートの世界へ足を踏み入れてみようか

 

台湾料理を平らげたあとに、

温かいスープに浮かんだゴマ入りもち団子を、レンゲで口に運ぶのを想像しています。

 

23の料理は、それぞれまったく違うものだけど、

執筆するひとからにじむ味わいが、文章になって表れているのが面白いな。

 

このひとは、きっと、ふうふう言いながら一目散に食べてるんだろうとか

このひとは、レンゲを持つ手まで嬉しそうにしてるんだろうとか

このひとは、この一皿の前に、2.3品はきっと食べてるんだろうなとか

食事にかけるスピード感や、間の置き方まで伝わるエッセイ。

 

たまには、いつもと違うものを食べてみるのもいいなと思う。

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“ともすけ”で秋の味覚を。

2016.10.06 Thursday

先日、念願だった食堂、「ともすけ」さんへはじめて訪問できました。

青木隼人さんのギターが、食事シーンを彩ってくれるテーブルと音楽の

月に一度のその日にめがけて

 

オープン直後に訪れて、店内はもう満席。

ワインをゆっくりいただきながら

頼んだメニューをのんびりと待っています。

 

前菜の盛り合わせ

ポルチーニと栗のパスタ

子羊のグリル

を、2時間くらいかけていただきました。

 

久しぶりにいただいたシチリアのワインのブーケ

前菜の盛り合わせにある品数の豊富さと味覚の違い

ポルチーニと栗の秋らしいパスタ

ちょうどいい焼き加減のグリルに

感動しながら

 

常連のお客さまがとても多くいらっしゃるので

料理人おひとりでされる提供時間も

ゆっくりできるおしゃべりを心からたのしんでみえる方ばかり

 

大きな窓ガラスに、ときおり映るひとの影を眺め

夜の食事をたのしむことができました。

 

ともすけ

日本橋小伝馬町20-4-1階

火曜~土曜 18:00~21:30LO

tel 03-3666-1717

写真、こちらより

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わからないことが、わかるということ。

2016.10.05 Wednesday

昨日のボイスレッスンでは、よもやま話に花が咲きました。

なかでも、人間力についてのエピソードが面白くて

うまくお伝えできるかどうか、はなはだ自信はないけれど

ここに…

 

人間力は、言い換えると、底力みたいなもので

そのひとの持つ個性や、魅力を下支えしてくれるエネルギー。

決して、年齢や学歴に左右されるものではない、輝きのようなもの。

 

それを持つひとは、わからないことがわかっているひと。

 

この世界にあるさまざまなことの中で、

自分がどれをわかって、どれをわかっていないのか

そして、いったいわからないことがどれほど多くあるのかを気づいているひと。

 

なんだか禅問答みたい(笑)

“無知の知”を彷彿させるような気もしてきました

 

いくつになっても、好奇心を忘れずに

いくつになっても、知らないことを知ろうとする。

そんなおばあちゃんを目指していこう

 

写真は、憧れのオードリー・ヘプバーン。

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名医にたどり着くまで。

2016.10.04 Tuesday

抱える病を根治する。

誰もが持つ望みを、専門医は叶えてくれるんだ

そんな希望を持てるような朝を迎えました。

(ずいぶん大仰だこと…)

 

秋に入り、喘息がやや動き出していましたので

やはりここは、これまでとは違う方に診ていただこうと

夫が評判を聴いてくれた専門医、

虎ノ門 佐野クリニックへ出かけてまいりました。

初診受付は11時までとなっていたので、ちょうどそのころに到着。

したら、順番が回ってきたのは、16時ごろだったでしょうか。

 

まずは、ドクターによる問診。

問診票に記載した内容が、すでにドクターの目の前のパソコンに入力されていて

その記載事項を読みながら、対面でも問診を重ねてくださいました。

その間およそ5分

 

その後、肺活量の検査を、気道を広げる薬の服用前後に二回。

さらに気道を広げる薬剤入りの点滴投与

最後に、検査結果と今後の治療について、

改めてドクターから診察を受けました。

 

会計後、目の前にある薬局で処方箋を受取ります。

すべてが終了したのは、20時ごろ

かかった時間にも驚いていますが、

その診察内容や、薬の飲み方指導など

これまで経験したこのない精度に感激しています。

 

なかに処方された吸入薬は、これまで使っていたものと同じでしたが、

いままでの方法は、ほとんど気管支まで吸入できていないと

こっぴどくお叱りを受けました。

この年になって、与えられたものを正しく使えていなかったことに

深く反省しています。

 

さっそく、昨夜から処方された内服薬を飲み出して就寝…

朝の目覚めが違ったのです。

 

(わたしにとっての)名医に、たどり着くまでの道は、

内科二件、耳鼻咽喉科二件、ひとつめの呼吸器内科と、昨日と

いろいろ回り道をしてきました。

途中、自然治癒力を高めていこうと考えてた時期を含めると

1年5ヶ月目にして、到着したのかな

 

大きい小さいに関わらず、

どこかに悩みを抱えていることは心の中に大きな存在感を持つものです。

どうか、みなさまの中で、そんなお悩みを抱えていらっしゃる方がみえたら

一日も早く、ご自身にとっての名医に巡り合えますよう

心から願ってやみません。

 

この身体とは一生一緒だから

大事に使っていけますように

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ファ♪のここちよさ。

2016.10.03 Monday

haruka nakamura「音楽のある風景」に収録されている「永遠」。

 

昨日は、その「永遠」をそこにいる全員で作る時間でございました。

vol.40「永遠という一瞬のために。」

ファ♪の音を声に出し、息が続くまでずっと出し

そしてどこか違う音へ旅をして

またファの音に戻ってくる。

 

文字に起こすとなんだかとてもおかしなことをしているようだけれど

本人たちはいたって真面目にやりました。

 

ファ♪の音の心地よさ

 

ことばでなく、ただ声を出し続けることの気持ちよさ

音に包まれているとき

身体が融けてなくなってその場の空気になるようで

 

(ほんとうにありがとうございました。)

 

haruka nakamuraさんがその時間を写してくださってました。

Processed with VSCO with a9 preset

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