ソラの
SNS

年の瀬を。

2020.11.18 Wednesday

早や11月も下旬に差し掛かり、年の瀬を目の前にすると

一年を振り返ってみたくなる。

ただ、ことしばかりは、一年で締めくくることが容易ではないウィルスが居て

たとえ新年を迎えても見えない不安を抱えて生きる。

 

どうか、がっかりしないでくれよ(自分で自分に言い聞かせている)

 

ヴィクトール・E・フランクル「夜の霧」池田香代子訳にあったエピソードを思い出す。

収容所のひとびとが息を引き取ったのがもっとも多かった日は、あるクリスマスが明けたころだったと

-ラテン語の「フィネス(finis)」には、よく知られるように、ふたつの意味がある。終わり、そして目的だ。(暫定的な)ありようがいつ終わるか見通しのつかない人間は、目的をもって生きることができない。ふつうのありようの人間のように、未来を見すえて存在することができないのだ。

 

 

読むことで完成する。

2020.11.17 Tuesday

作者によって書かれた物語は、読者がいてこそ完成される。

演奏や歌も、聴くひとがいることで

それがはじめて音楽となる。

 

世界に生まれるたくさんの物語や音楽を、読むことや聴くことができる。

きっと、扉はどこにでもある。

 

海野雅威さんを支援する配信コンサート LOOK FOR THE SILVER LINING

2020.11.16 Monday

ピアニスト林正樹さんのツイートで知った配信ライブは、

日曜日の午後7時間にわたって演奏されました。

アーカイブを観ることができるので、はじめの1時間ほどは生配信で視聴して

またゆっくり見直そうかとたのしみにしています。

 

遠く離れたマンハッタンで暴行に遭い、

右肩の骨折などの重傷を負ったピアニストを激励するために

多くのミュージシャンが集い自分たちの音楽を奏でた日。

チケットの売り上げが、全額寄付されるという心意気にも感動しています。

 

部屋でジャズをかけることも、

ほんとうに久しぶりのことでした。

家事をしながらのスイングもご機嫌です。

 

“Every cloud has a silver lining.”

(どんなに困難に思えるときでも、何かしら良いことはある。)

 

言葉の力。

2020.11.15 Sunday

「悲しみの秘儀」には、26のエッセイがあり、それぞれに丁寧に引用される名文がある。

こころに留めておきたい言葉があり、

しっかと刻みたくなる言葉があり、

痛感したり、しみじみと共感したり、もっと深く知りたくなったりしています。

 

哲学者池田晶子「あたりまえなことばかり」より引用された言葉が力強い。

 

死の床にある人、絶望の底にある人を救うことができるのは、医療ではなくて言葉である。宗教でもなくて、言葉である。

 

いま安らかに眠る青山霊園には、オブジェのような設計のお墓があると知りました。

著書「残酷人生論」を読んだ衝撃に、ほかの著作を手に取ったことのある方が放つ言葉は、力強い。

 

言葉の持つ力を信じて、かすかでも力になる言葉を紡ぎたいとおもう

 

 

「悲しみの秘儀」

2020.11.14 Saturday

隙間から覗く景色が好きなので、スクランブルスクエアにあるTSUTAYAが好きです。

欲しい本が具体的に浮かばないときでも、ふと立ち寄ってみる

本とは不思議なもので、何万冊と並んでいようとも、目が合う一冊に巡り合えることがある。

 

若松英輔「悲しみの秘儀」が、それでした。

 

人生には悲しみを通じてしか開かない扉がある。宮沢賢治、須賀敦子、神谷美恵子、リルケ、プラトン―名著に記された言葉をひとつひとつ掘り下げ、著者自らが味わってきた深い悲しみの意味を探し求めた26の美しい文章。大切なものを喪い暗闇の中にいつ人に、静かに寄り添う書。文庫化に際し「死者の季節」増補。解説・俵万智

 

深い悲しみを味わったことが、私にはまだ訪れていないのかもしれない。

悲しみに深さがあるのかということすらわかっていない。

ただ、悲しいときに、それを言葉で表現することはできないということだけはわかる

 

読み進めるだけじゃなく、身体に染み通る言葉として読もうとおもった。

AURALEEのピンク。

2020.11.13 Friday

AURALEEを知ったのは、3年前ぐらいでしょうか

お客さまの、とてもやわらかな色合いのニットがかっこよくて

銘柄を伺ったのがきっかけです。

 

ゆったりと着心地のよさそうなフォルムと、どこにもない色と上質な生地で仕立てられた

いつか着てみたいお洋服のひとつ。

 

それにしても、ことしのピンクは素敵だなあ

桜の花びらのようなほんのりと感じる色彩が、心躍る。

お店に行くまでが精一杯で、試着する勇気が出ないけど

服に憧れる気持ちを思い出せてよかった。

 

マスクして、落ち葉を踏みつつ街を歩く

ウィンドーショッピングもまたたのしい時間です。

(写真はハナノヒト太田瑞穂さん。定期的に生け込みをしてくださってます。多謝!)

 

結婚式が戻ってきて。

2020.11.12 Thursday

結婚式を目の前にするお客さまが多くいらっしゃるようになりました。

ごく限られた人数だけでいたします、と言われつつ、結婚式が戻ってきているのがうれしくて

 

当たり前はひとつもないのだということを、

ことしはつくづく考える。

祝いの場にひとが集うことも、皆で別れを惜しむことも、

努力を称えあうことも、互いに鍛錬することも

ひとりじゃないから強いと想った。

 

ひとりってなんて小さくて心細いんだろう

支えあうことや、ひとのありがたさが身に染みる年。

 

幾久しくおふたり健やかに、こころからお祝い申し上げます

“ニュートラルになれるリング”

2020.11.11 Wednesday

きのうは、ジュエリー作家Hokutoさんと打ち合わせ。

ジュエリーブランドcitate(シタテ)のオーナーでもあるHokutoさんと、

あたらしいリングのモデルデザインについてお話させていただきました。

 

実は滅多にアクセサリーを着けません。

ほんの時々、ブローチやペンダントで遊ぶくらいで暮らしています。

だからか、私にとってのジュエリーは、お守りみたいなものなのです。

祖父が遺してくれた地金の欠片が残っていて、いつかそれをカタチにしたいと思っていたところに

Hokutoさんと出会いました。

 

ことしは、まさか自分の人生にウイルスと向き合うことがあるなんてと

人間の無力さや、自然への驚異、抗いようのない現実に右往左往の年でした。

今年を無事に過ごせたことを、いつも以上に褒めたい

2020年を越えたら、お祝いしよう(別にウィルスはいなくならないけど)

 

フラットな素のままの自分に戻れますように、ニュートラルになれるリング。

 

コンセプトは、「ニュートラルになれるリング」

これは、私が独り占めするジュエリーではありません。

新しい年が明けるころに、citateの新しい作品として登場いたします

 

肌は応える。

2020.11.10 Tuesday

学生時代に肌荒れに悩んだことを打ち明けてくださった方も

トリートメントが終了した肌に何度も手のひらを合わせては確かめるようにし

瞳はきらきらと輝いていらっしゃいました。

 

たった一度のトリートメントで変化する肌。

肌は、日々のお手入れや、日々の暮らし方を鏡のように映すものだと感じます。

身体が、毎日の食事や睡眠、運動やストレスに左右されるように

 

顔にあるたくさんの筋肉とそれを覆う皮膚のバランス。

筋肉は動かさないと動かなくなり、コリはむくみにつながり、シワやたるみが現れる。

 

毎日のお手入れは、たくさんのことをする必要はありません。

まず、なによりも洗い過ぎないこと。

そして、まんべんなく保湿する。

口や目や動くところは大きく動かして、顔体操もいたしましょう

今日のお手入れは、未来の自分へのエールだと信じて

日本民藝館でアイヌの。

2020.11.09 Monday

日本民藝館で、アイヌ美しき手仕事展を観てまいりました。

古くは1941年に第一回目のアイヌ展を開催していたその場所は、

磨き上げられた床板を、シューズカバーを覆った靴でゆるりと踏みしめ進みます。

 

長い冬の間かけて、暖を取りながら一針一針していたのだろうか

一着を仕立てるために費やした時間を、つい考えてしまう。

 

いまはなんでもスピードを競うようになっていて

たまに、こういう手仕事を観て、我がふり直してみたいもの。

庭にある大樹に、紅葉しているものもあり

季節の移り変わりも感じつつ、日曜日が過ぎていきました。

↑ page top